本サイトにたどりついたみなさん、こんにちは!!
おそらくみなさんは以下のような悩みを抱えて本サイトにたどり着いたのではないでしょうか?
- 会議の進行をうまくできない
- 参加者の話を引き出せない
- そもそもファシリテーターの役割をよく分かっていない
そんなあなたに、今日はテレビ朝日アナウンサーで「Abema Prime」進行役の平石直之さん著の「超ファシリテーション力」を紹介します。
本書の概要
先にも述べましたが、本書はテレビ朝日アナウンサーの平石直之さんの著書になります。
本書では平石さんがファシリテーターを務める中で得たノウハウが数多く書かれており、実際に AbemaPrime のなかでそのノウハウを使っている様子を散見することができます。
本書の最後には場面ごとに使えるキラーフレーズが紹介されており、実際のAbemaPrimeのなかで平石さんがどんな時に使っているか探すのも楽しいものです。
ファシリテーションのノウハウに言及している本もまだ多くない中、その知見を余すことなく教えてくれている貴重な1冊です。
そもそもファシリテーターとは?
本書の中で平石さんはファシリテーターについて以下のように表現されています.
ファシリテーターとはサッカーのボランチのようなもの
一般的にファシリテーターとは、議論を促したり,意見の対立を調整したりといった役割を想定されると思いますが、その立ち回り方には多くのバリエーションがあると述べられています。
発言に積極的な人が多ければ進行重視、発言が少なかったり議論が停滞していれば自身の意見も発言する、テーマの専門性が高いため識者と非識者の理解に乖離があれば発言内容をかみ砕いて分かりやすくする等、スタイルは様々です。
AbemaPrimeの中でも、テーマや参加者の顔ぶれによって平石さんがスタンスを柔軟に変えていることが分かるはずです。
ここからは本書の中から本ブログの筆者の目にとまった点をいくつかご紹介できればと思います。
議論を深めるにはどうすればいい?
ファシリテーターは進行役ではありますが、ファシリテーター自身もそのテーマに対して仮説をもって議論に臨むべきと述べられています。
その準備方法については本書を読んで頂くとして、その日の議論の展開をある程度予想することは重要です。もちろん、ファシリテーターが議論を誘導するのはよくないですが、会社等での会議の場合は結局はある程度の結論を得る必要があります。
議論の中で、どの意見を中心に議論を進めるか判断するためにも、そのテーマについて最低限の知識の取得と議論の流れの予想を行うことで、生産性の高い議論に昇華させることができるでしょう。
時間内に話し合いを終わらせるには?
ファシリテーターの最大の悩みと言っても過言ではないでしょう。ファシリテーターの獲得目標は「時間内に結論を得ること」がそのほとんどのはずです。AbemaPrimeの場合は「議論を盛り上げてビューを増やす」という目的もありますが、これは特殊ケースでしょう。
この時間管理については、「冒頭で議題や論点を提示する」と良いと本書では述べられています。特にアジェンダが多く論点が多岐にわたる場合、参加者にも協力を得るべきです。また、最初に提示することでファシリテーター自身の認識が間違っていないか、考えている時間配分は合っているかの確認にもなります。
あくまでも会議や議論は参加者全員で行うものであり、必ずしもファシリテーター1人が孤軍奮闘する必要はありません。
最初の意見が出ない場合はどうすればいい?
これもファシリテーターの悩みの種ですね。
ただ、平石さんは1つの解を導き出しています。それが「第3者の意見を借りる」ことです。
若手の間で話されていること、ベテランから聞いたこと、ネットで言われていること等々、個人が特定されない形で意見を提示してみてはいかがでしょうか?
そうすると「何か意見はありますか」といったオープンクエスチョンから「賛成」「反対」のクローズドクエスチョンとなり、発言の難易度が下がるはずです。
その後、ファシリテーターが提示した第3者の意見を皮切りに、それぞれの賛否の表明、他の意見の提示へとつながりやすいのではないでしょうか?
最後に
本書は、平石さんが実際の現場から得られた知見だと強く感じとれるかと思います。日々こうやって戦っておられるんだなと(笑)
本書は、ファシリテーターを務める人だけではなく組織に属し会議や話し合いに参加する機会がある全ての人に読んでほしい1冊です。この本を通じてファシリテーター力ではなく、どのようにすればファシリテーターが進行をしやすいかもわかるはずです。
本書を通じて、あなたの人生がより豊かになることを祈っています。